Columbia(MPA) to Cambridge(MBA)

コロンビア大学(SIPA)、ケンブリッジ大学(MBA)の留学体験記です

国際恋愛事情と日本人

「週末はイタリアからボーイフレンドが来るから、アテンドしなきゃ」

 

ゴッドファーザーを彷彿とさせるイタリア訛りの英語を真似ながら、中国人の友人が照れながら話していた。

 

こちらに来て、驚いたことの一つに恋愛・結婚のあり方がある。

  • 上記の友人は、大学からアメリカに来ている中国人で、ボーイフレンドはイタリア人で、今はイタリアに住んでいるらしい。
  • 中国生まれだけど、国籍はシンガポールの友人は、彼氏がスペインにいるらしい。
  • 中東から来ているある友人は、「旦那」がついて来てくれて、9月始めに奥さんがオリエンテーションをこなしている間、家を探したり旦那自身の職探しをしていたらしい。
  • 中国人同士のカップルで何組か、彼氏がCBS(Columiba Business School)で自分はSIPAという人もいる。

 

自分は、日本にいる期間が長く、仕事も日本の職場で日本人を相手にする仕事が大半であった。そのため、仕事仲間と恋愛の話をしても、日本人同士のカップルの話が多かった。

 

ので、上記のようなカップルが一定数いることに単純に驚いた。そして、考えさせれたことが二つ。

 

①国際化?

  • 日本から来ている人は「夫婦で来てる」か「相手が日本(母国)にいる」「分かれてきた」の③分類のどれかな気がするので、恋愛の国際化に率直に驚いた。
  • 世界は、恋愛まで国際化しているのか!と。
  • 後、恋愛とは離れて、「日本人」というのも良くわからなくなっている。
  1. 日本でずっと育ったけど、英語の勉強頑張って話せるようになり、アメリカに来ている人。でも、将来は国際機関か海外で働きたい人
  2. 幼少の頃からアメリカで育ってるけど英語も日本語も堪能な人で日本国籍を有する人。将来は外資系で働きたい
  3. アメリカ育ちで国籍もアメリカ。ただし、日本が不自由なく話せる。日本に留学経験もあり日本大好き。将来は日本の地方活性化に従事したい。
  • どこまでを日本人という言うのだろうか。

 

②カップルのあり方

  • ワークシフトとか、ちきりんさんの本にも書いてあった気がする(手元にないので、違ったらごめんなさい。指摘あれば修正します)ことを、間近に見た気がしている。大体、以下のようなことが書いてあった。

 

  1. 日本国内での労働需要が減って、海外で長期間働くことが常態化し、女性の社会進出がより進んだ場合、上記のような国際恋愛的なものも、日本でももっと普通になる。
  2. 日本では男性のキャリアステップに合わせて女性が仕事の選択を迫られることが多い気がするけど、一緒に暮らせるキャリアを模索するor男性が女性のキャリアに合わせて仕事の選択をするor分かれて暮らす決断をする。

 

  • 上記の例は、まさにこれらのことを実行しているカップルの例で、非常に印象的。
  • さらに、日本でもボーディングスクールに子供も送ることが広まると、奥さんはシンガポールで金融業、夫は商社勤務で南米にいて、子供はスイスのボーディングスクール、でも国籍は日本人、みたいな世界もあり得るのかと思った。(もういそうな気もするけど)
  • そうなると、今の日本の制度って、そういう世界にも対応できるのか?
  • 会社の制度は対応できているのか?
  • 等、非常に重要な論点もあるが、単身来ている自分が、あまり真面目に考えていても少し空しくなってくるので、この辺で。

 

※)「日本が特殊」かどうかは分からないけど、「自分が知っていた日本」と「自分がSIPAで知った世界」の差が大きかったので、記事にしてみた。当然、自分の知らない世界と、自分が知らない日本が、実は殆ど同じ、という可能性もある。