Columbia(MPA) to Cambridge(MBA)

コロンビア大学(SIPA)、ケンブリッジ大学(MBA)の留学体験記です

インターン記録1:無免許運転は悪いこと?

ウブドという場所にインターンで滞在している。殆どの人が、バイク通勤する中で、毎日30分くらい山道を自転車こいで通勤している。

 

なんで自分はバイクを使わないかというと、免許がないから。

 

ただ、ホームステイしているオーナーさんとか職場の人が言うには、ここでは運転免許なんか必要ないらしい。どういうことかと言うと、

 

・技術的には:バイクは、自転車と基本同じなので、少し練習すれば誰でも乗れる。

・法的には:無免許運転中を警官にみつかった場合、警官にお金(賄賂)を払えば、見逃してくれる。(というか、賄賂が欲しいから無免許を取り締まっているらしい)

・経済的には:賄賂<免許取得費用

・社会的には:「えっ、免許なんているの?そもそも、賄賂払えばなかったことになるよ」

ということで、免許を取る意味がないとのこと。。これは確かに説得力がある。

 

日本ではどうだろうか?

 

技術的;同じバイクであれば、上記と同じ

法的:無免許が見つかれば(自分の知る限り)賄賂で見逃してくれることはない。詳しくないけど、wikiによると30万円以下の罰金又は1年未満の懲役らしい。

経済的:免許取得費用は30万円くらいなので、きわどいけど、純粋な経済的なダメージはとんとんか、やや制裁をくらった時の方が大きいか。

社会的:「えっ、それはありえなくない?」という感じだろうか。

 

なんで、日本で現場の警官が賄賂を要求しないのは、そんなことをしたら、賄賂を要求された側が警察の本部に言ったり、マスコミに通報したら、間違いなく制裁を受けるからだろうか。一方、ここでは、みんなの共通認識として「賄賂を要求されること」と「賄賂で済ませてしまおう」ということが前提になっている。

 

こう考えると、①その影響下にある人々がそのルールは守る必要があると認識していること、②ルールが守られているかを監督する人が、その監督義務を行使しないことを、みんなが問題だと考えていること、がルールが機能する条件なのだなーと改めて思う。

 

同じく考えると、サービス残業とかが問題だと騒ぐ人が多い中でなくならない理由もその辺に理由がある気がした。つまり、①サービス残業は仕方ないと思っている人が多い、②なので、労働基準監督署がその監督を十分にできてなくとも、誰も問題だと思わない。。

 

ちなみに、自分は、バイク使いたい気がするが、さすがに立場上、無免許はまずいと思い、土曜に免許を取りに行こうとした。そこで、大家さんに頼んで、警察署に電話してもらったら、「今日は駄目だ」とのこと。(土曜も受付可とガイドには書いてあったのに)。

 

諦めかけたら、「でも、追加料金を払えば、今日も可能」と、追加で言われる。さすがに、「それはないだろう」と思い、もう一週自転車を使い、来週また突撃することにした。

 

こんなことしなくても、普通にバイク乗ればいい気もするけど、もうちょい筋を通す方向で頑張りたい。