Columbia(MPA) to Cambridge(MBA)

コロンビア大学(SIPA)、ケンブリッジ大学(MBA)の留学体験記です

本音を言う授業

「私はあなたが、このことを蒸し返すたびにイライラする」

 

これは、2週間前から始まった、スタディグループの人間関係をレビューするセッションでのある人の発言。

 

この授業は、非常に変っていて、1時間、2つのスタディグループのメンバー10人が、一つの部屋に集まり、人間関係のダイナミズムを中心にレビューするもの。特徴は、先生はそこに存在するのだが、基本的に発言しない。自分達でアジェンダを設定し、自分達で議論を行い、何かしらの学びを得る必要がある。

 

この授業、実は非常に危険な部分もあると思い、メモを残しておく。

 

3回あった授業のうち、どの回も始めは、みんな笑顔で、フランクな雰囲気で始まる。1回目が始める前には、「こんなレビュー、意味ないよね?」みたいな軽口を叩いたりもしていた。

 

それが、始まって20、30分がすると、冒頭の発言が飛び出してきた。この後、避難された人も反論をして、かなり険悪な雰囲気になり、そのまま解散となった。

 

そして、今回では、それまでのプロジェクト内の自分の行動の自己評価をみんなの前で、言い合う機会があったのだが、何とも言えない気持ちになった。

 

自分があまり貢献できてない気がすることを率直に言うと、他の人から、

  • チームとしてはそんな風に感じないけど、なぜそう感じるのか?
  • 貢献できてないのは、言語のせいか?言語のせいなら、もう少し話すスピードとかを考えるがどうするか。
  • 「お金もらっているわけでもないので、貢献が低くても問題ないという考えもある。君は、現状の貢献度に満足を感じていないのか。それはなぜか?」

 

と、色々と心配?する質問が飛んできて、正直、かなり戸惑った。

 

こういうシリアスな場面で、どこまで本音を出して行けるかというのは、かなり環境によるし、自分が「安全」だと感じていないと、中々、本音を言えない。

 

ここでは、以下のようなことを述べた。

  • 自分が貢献できないと感じるのは特にディスカッション
  • 恐らく、日本語で議論する時の期待値を引きずって、英語での議論に参加してるので、そのギャップにまだ慣れておらず、自分への評価が低い可能性が高い
  • ただ、自分はハンデのある英語での議論に貢献する方法を模索することも、留学の目的なので、特に気を使わないで欲しい

 

自分が如何に駄目かをわざわざみんなの前で説明するうえに、「気を使わないで欲しい」と言ってしまった時は、何だか悲しくなった。

 

ただ、ある程度、本音を言ってもいいし、こういう弱い部分を見せてもいいと思えるほど、この環境に馴染んだことでもあるのかなとも、振り返って思う。

 

他のグループの様子を聞くと、終始穏やかなところから、本当に泣いたり、完全な喧嘩に発展するところまであり、この空間は本当に危険な部分もあると感じてる。

 

一方、このSelf-reflectする機会を多く設けることが、このプログラムの特徴だとも思うので、自己理解を深め、より貢献できる方法を探っていきたい。