Cambridge Business School-Concentration
「子供の頃、自分は快適な車の中にいながら、窓の外に見える貧困に、何もできないことを、悲しく思っていた。」
ケンブリッジビジネススクールでは、Concentrationといって、最終学期に、
の中から、興味ある分野を選んで、その業界の実務家の話を聞けたり、
コンサルティングプロジェクトをする機会を持つことができる。(というか必修なので、する必要がある)
自分は、アントレプレナーを選んだ。
アントレプレナーの最終課題は、
- ビジネスプランの作成・プレゼン
- エッセイ;テーマは「アントレプレナーのリスクとリターンについて」
今日は、ビジネスプランの発表会があったので、その友人のプレゼンを聞いての気づきメモ。
①印象に残るプレゼン
印象に残るプレゼンの特徴として、
解決したい問題がスペシフィック。特に、
- 個人的な経験から問題意識を持っている。
- その個人の経験から来る問題意識を、個人の感想としてではなく、構造的・検証的にとらえ、自分だけの問題でないことを説明できてる。
ということを感じた。
恐らく、前者がビジネスプランを地に足のついたものである印象を与え、後者がそのマーケットの大きさを、印象づけているのであると思う。
冒頭の言葉は、友人のプレゼンのイントロ。
典型的なStory Tellingの手法といってしまえば、それまでだけど、でも、やはりインパクトは大きい。
※リンク先のAcumenのStory Tellingのオンラインコースは、留学で自分が出会った人の中でも、最も尊敬してる友人の一人が作成に携わっているのだが、自分も受けて見て、本当に気づきが多く、無料とは思えないほど、よくできているコースだった。
彼女は、その後、スラム街の子供が教育を十分に受けれない理由が、母親にあることを説明し、それを解決するビジネスモデルを説明していた。
また、ある友人は、冒頭で、趣味で色々なマラソン大会に出ていることを、語りだした。
「なんだ!?」と思っていたら、マラソンでは、知り合った人同士(ランナー、応援、スタッフ含む)で、マラソンに関する記録等を共有したり、レース中も連絡を取り合うプラットフォームがない(ので、いつのまにか、バラバラになったりしてる)
という個人的な思いを語り、その後に、データ等を使って全体の話をして、自分のビジネスアイデアを語っていた。
②プラットフォーム
発表されたアイディアの殆どは、プラットフォーム型のビジネスモデル。つまり、サービスの提供者と、需要者を繋ぐオンラインサイトを作り、その仲介料を取るというもの。
このプラットフォーム型は、うまく2つの需給ギャップを見つければ、サイトを立ち上げるだけなので、初期コストが低く、参入しやすいこともあり、(ビジネスプランを考えるだけなら)やりやすいのかなーと思う。
ちなみに、自分は、エンジニアリングの人と組んで、ストレスにより鬱になりそうな人を発見することができるモバイルアプリを使ったビジネスプランを発表してみた。
が、このプレゼンの準備をしている時に、かなり近いことをやっている会社が設立されて、FacebookのCFOが立ち上げたこともあり、メディアでも結構取り上げられていて、やや士気が下がったりもしていた。。
ただ、こんな風に、全く畑違いの分野の人でも、優秀な人がおり(特にサイエンス系)、一緒にプロジェクトをすることができるのも、ケンブリッジビジネススクールの大きな特徴であることを、改めて感じた、いいプロジェクトだった。