褒める文化?
「本質的に人間は褒められたいし、昨日より今日がよくありたいと思っているはず」
と、GEキャピタルの社長の安淵さんがインタビューで書いていたけど、ケンブリッジ大学(というか欧米の大学全般的?)に、この「褒めて伸ばす」ということを制度的にしている気がしている。
例えば、ケンブリッジビジネススクールでは、各学期毎に、必修科目毎に成績の良かった者に、プログラムのディレクターがプログラム全員の前で表彰することをしていた。
必修科目毎に、表彰するのに加えて、各学期毎に、平均して成績の良かった者も表彰するので、合計でかなりの人数が表彰されている。(残念ながら、自分は表彰されなった><。)MBA生は基本、成績を気にしていないけど、単純に表彰されれば嬉しいはずだし、頑張るモチベーションにはなるだろう。
自分が学部時代を過ごした経済学部だと、首席と最優秀卒業論文以外は表彰する制度がなかったように思う。(記憶の範囲。。)
思い返せば、成績だけでなく、何かで少しでも成果を出したり、何かの才能があれば、みんなに認識してもらえる場を作り、次に頑張るインセンティブを与える仕組みづくり?のようなものが整っているではないかと思う。
例えば、昨年、スタートアップウィークエンドというビジネスコンペで優勝した時は、MBAのホームページでも取り上げられたりしたし、Japan Dayというイベントをして、うまく行った後は、プログラムオフィスから、是非MBAのオフィシャルブログに記事を書いてくれ、という依頼がきた。人から注目を集めたいからやっているわけではないが、単純に自分がやったことを人から認識してもらえるのは嬉しいし、それが参考・刺激になり、他の人がより良い成果を上げることにつながれば、コミュニティとして、いい循環ができる。
極めつけは、Talent Showなるイベントで、これはMBAの生徒や先生で音楽・マジック等で、何かタレントを持っている人が順番に、出し物をするというイベント。プロ顔負けの歌を披露するクラスメイトがいる一方、先生の一人がノリノリでギターを弾いていたりと、色々な人の隠れた才能が発掘された瞬間だった。(これがきっかけとなって、MBADというMBA生によるバンドが組まれ、プログラム中、何回か演奏が披露された)
この「細かく褒める制度」は、学校だけでなく、どの組織においても、人のモチベーションを高め、組織を活性化する上で大切だと思うので、留学での学びとして、心に留めておきたい。(もちろん、厳しいフィードバックも必要だと思うけど)