コロンビアの授業の分析とWhy 留学
第一回目は、コロンビア公共政策大学院の授業構成と自分が何を学ぼうとしたかについて。
主な必修科目は主に以下の構成からなる。
- Politics of policy science
- Economics(レベルが二つ)
- Quantitative Analysis(統計)
- Management(複数から選択)
- Financial Management(複数から選択だが要は会計か予算)
また、これ以外に途上国開発、エネルギー・環境、安全保障、都市政策、人権、国際経済・金融からなるConcentrationを一つ選び、関連する授業を取っていく。
※)授業の内容は、このブログでvividに描かれている。
この授業構成を見ていて、コロンビアが理念として、公共政策を実現するうえで、必要な能力をどう考えているかが分かるように感じる。以下の感じだと思う。
- 客観的に政策を評価できる能力(統計、経済)
- その政策を実現すべく利害関係者と調整する能力(政治分析)
- その調整や政策の実現のために組織を効果的に動かす能力(マネジメント、会計)
- 各分野に関する専門知識(Concentration)
自分は特にキャリア最初の2、3年は、心のどこかで1の能力が一番大切だと信じていた気がする。だからマクロ経済分析やエネルギー需給を分析する仕事をしていたし、やりがいも感じていた。
経済モデルに関するディスカッションペーパーを書いたりもした。
客観的な分析を示すことがオープンな政策を作る土台になるとの思いがあった。また、経済分析で専門知識をつけながら、役所と研究所とかを行ったり来たりできるキャリアを歩む道を開ければ、より多様な人が政策過程に加われることになって素敵だなと思った。
なので、留学するとしたら、経済学の修士課程か、(受かるかは別として)博士過程に行く事を検討していた。(回りからもそう思われていた。)
受かるわけないと思うけど、ランド研究所の公共政策大学院とか格好良すぎるとも考えていた。
ただ、原発事故を巡る対応で、
- 分析そのものより、「色々な人がいるチームを特定の目的を達成するために、どうモチベートしたりすればいいのか?」を考えたりする方が楽しいと感じることが多かったこと
- シンクタンクに色々とお願いしたり、自分とかチームメンバーで分析したりして出した結論とは全く別次元で意思決定されることもあり、どうすれば、組織の意思決定とか社会にいいインパクトを与えることができるのかをダイレクトに考えることが増えたこと
が重なり、リーダシップとかマネジメントとかを明確に意識するようになった。
留学もするとしたら、MBA、MPAかなーと思うようにもなり、わりと大きく方向転換した。(いい訳ですが、なので準備も遅れた)
福島に行って、もう一つ留学で得たいと思ったこともあるが、それはまた。
ということで、留学の一つの目的は、「マネジメントとかリーダーシップとはなんぞや」ということを授業で学ぶとともに、なるべく多様な組織・グループで働いたり、コンサルティングプロジェクトみたいないのをすることで、自分なりにリーダーシップ、マネジメントを学んでいくことである。