エピローグ〜Graduation
「See you in April!」
昨年7月末にケンブリッジで全てのプログラムが終わる時、NYや東京でクラスメイトと再会した時、メッセンジャーとかでチャットした時、この一言を言うのが暗黙の了解かのように、必ず言い合っていた。
ケンブリッジビジネススクールでは、プログラムが終わったのは昨年の7月だが、フォーマルな卒業式は(ケンブリッジ全体の卒業式と合わせて)4月末の土日に行うのが通例となっている。
プログラム終了から10ヶ月経つため、基本的に仕事がある中で、ど田舎のケンブリッジに行くのは、かなりのコミットが必要だ。
それでも、8−9割くらいの人が毎年、戻ってきている。
自分も、金曜の深夜発〜土曜の早朝着、日曜の正午発〜月曜の早朝着という1泊3日の弾丸旅行でケンブリッジまで行ってきた。(今はLHRでこの記事を書いている)
留学を通して学んだこと、感じたことは今まで散々書いてきているので、純粋に卒業式で感じたことを整理しておきたい。
①人生は色々
- ロンドンで相当高額な収入の仕事についたけど、想像以上に仕事がハードで、仕事が変えたいと言っている人
- 仕事は大好きだけど(ロンドンのIBDで勤務)、MBA以外に友人がいないので、母国の友人・家族が恋しいと言っている人
- ケンブリッジで、まだ収入のないスタートアップをやっているのに、何となく楽しそうな人
- まだ、仕事が見つかっておらず「つらい日々だよ」と言っていたのに、夜のパーティーでははしゃぎまくっている友人
直接会うと、いいと思っていること、不満を感じていることを本音で言う
人も多く、学びも多い。みんなが5年後、10年後に何をしているか、本当に楽しみだ。
②喜びを分かち合える人を
- とんぼ返りする必要があることもあり、自分は1人で参加したのだが、1人で参加しているのは自分と(他の日本人)だけで、ほぼみんな家族(両親、兄弟、奥さん、子供)を呼んでいた。
- クラスメイトとの再会の時間でもあるが、多くの人は家族とも時間を取ろうとしており、1人で来ている身としては寂しさを感じる瞬間もあった。
- 喜び(もちろん悲しみも)を共に分かち合える存在としての家族も大切だと、改めて思う。
③体験を通した学びを
- 友人と1年を通して経験したことで、学びとして残っていることは何かを議論すると、「先生がすごくて、面白い授業」「プロジェクト型の授業」「旅行中に色々と気づいたお互いの個性」みたいものが上がることが多い。
- どこかの詩人が、「人はその場所で学んだことより、その場所に抱いた感情を結局覚えているものだ」と書いていたけど、ほんとにその通りで、強い感情とともにあった学びの方がはるかに記憶に残る。(引用しているのに誰か忘れるは恥ずかしい。。)
- 自分も、何かこのようなプログラムを作る側になった時は、このことを肝に命じたい。
集合写真(早朝だったので、自分はフライトの関係で間に合わず)
カレッジ(寮)から学位授与式の会場まで行進(道行く観光客からも祝福を受けることができる=写真を撮られる)
学位授与式(王位継承式のよう。椅子に座っているのが副学長(事実上のトップ)、緑のフードをしているが友人)