Columbia(MPA) to Cambridge(MBA)

コロンビア大学(SIPA)、ケンブリッジ大学(MBA)の留学体験記です

Why Japan Trip?

Japan Tripの企画をしている。色々とアポのお願いをしていると、「なんで、こんな企画をしようと思うのですか?」と聞かれることがある。

 

理想を言えば、以下のような会話が、将来、世界のどこかで起きることを願っている。

 

 

①ある途上国での夫婦の会話

ー債務危機にある日本を特集したテレビを見ながら

夫(政府高官):人口は減ってるし、一時期回復したGDP成長率も、また低迷が続いている。今までは、大丈夫と言われいた債務超過の問題もここに来て、表面化しているし、日本ももう駄目だな。

 

妻(NPO勤務、SIPA卒業生):そんなことないと思うわ。

 

夫:そんな根拠のないことを。

 

妻:自分は留学中に1週間、日本に行ったことがあるの。その時、今の総理とは直接話したことがあるけど、非常にパワーがあり、戦略的にものを考えることができる人だったわ。それに彼のチームには、私の友人もいる。彼らなら、必ずこの難局を乗り切れると思うわ。

 

妻:それに、日本の都市は素晴しいと思う。街角の店でもサービスが行き届き、無数に美味しいレストランがあり、快適な公共インフラがある。英語が通じないし、外人が目立つのが難点だけど、最近は、英語話せる人も増えてる。日本は底力のある国だと思うわ。

 

夫:そうか、では、それは認識を改めないとな。今度、日本に旅行に行こうか。

 

妻:知り合いが一杯いるから、案内してもらえないか、お願いしてみる。

 

 

②20年後、あるSIPA卒業生のインタビュー

 

あなたはジャクリーンと並ぶ成功した社会起業家と呼ばれていますが、なぜこの道を選ばれたのか、今日はお話を伺わせて下さい。

 

ー自分は大学を出てすぐは、投資銀行で働いていました。ただ、何となく、もう少し社会に役に立っていることがダイレクトに感じる仕事がしたいと思い、仕事をやめ、コロンビア大学のSIPAに留学しました。

 

では、投資銀行を辞める際に起業家になる決心をされたのですか?

 

ーいえ、大学院に来た当初は前職の知識を活かしやすいIFC等の国際機関で働くことを目指していました。実際にインターンのオファーも貰ってました。

 

なぜ、進路を帰られたのですか?

 

ー毎年、日本人の留学生がJapan Tripという企画をしてくれています。それに参加したことがきっかけです。

 

具体的に言うと?

 

ーこの年は東北で、復興のために起業したり、ほとんど全壊の被害にあった企業の再生に取り組まれている方と会う機会をセッティングしてくれていました。彼ら彼女らとの出会いが人生を変えました。

 

ー彼ら彼女らの思いと行動力に圧倒され、自分も、自分にしかできないユニークで、社会にインパクトのあることができるのではないかと思い、今の道を選びました。

 

それは運命的な出会いがあったのですね。あなたが東北の復興に熱心に取り組まれていたのは、単に社会起業家としてではなく、そんなエピソードもあったのですね。貴重な時間をありがとうございました。