【番外編】孫氏の二乗の兵法
ソフトバンクアカデミアの孫さんの講演を今更見て、今更感動したので、簡単にメモ。
MBAで勉強するときも、こういった大きな枠組みの何を勉強しているのかを意識したい。
企業を経営する時は、以下の25の文字を心得える必要がある。
(「孫氏」計編(第一)より)
理念:孫氏の兵法における戦いの勝つための条件
- 道:理念。デジタル情報革命で人々を幸せにする
- 天:天の時、つまり、情報ビッグバン、インターネット。50年前はなかった。松下は生まれたタイミングが悪かった。
- 地:アジアに位置している。今から5年後には、インターネット人口は、アメリカは12%、アジアは50%。
- 将:優れた将軍を得る必要がある。
- 法:システム、方法、仕組み(会計システム等、ビジネスモデル、プラットフォーム)
(孫さんのオリジナル)
ビジョン:リーダーが持つべき知恵
- 頂:山の頂上から見渡した景色。30年後、10年後、5年後のイメージを徹底的に思い描く。
- 情:情報。ビジョンを持つためにも情報収集が必要。様々な選択肢を検討する。ソフトバンクを起業するときも、40のビジネスモデルを検討した。10年分のビジネスプラン、資金計画を作った。
- 略:ビジョンを達成するための戦略。集めた情報の中から、無駄なことを除去し、幹になる急所を見つける。
- 七:3割以上のリスクを犯さない。その事業を切り離せば、本体は助かる確率を理詰めで考える。
- 闘:命をかけて闘う。競争が常にある。言うだけで終わるな。100年先、50年先の道を実現するために、闘う。
(孫さんのオリジナル)
戦略:第一人者なろうとする者の戦い方
- 一:圧倒的な1になる。圧倒的でないとそのビジネスモデルは時間の問題で利益がでない。デファクトスタンダードを作る。
- 流:時代の流れに逆らわない。今は小さくても、10年後にメインになるところを選ぶ。(農耕社会—工業社会—情報社会)
- 攻:営業、技術、買収、新規事業等が攻める力。
- 守:キャッシュフロー経営、コスト削減、投資の効率化、撤退、コンプライアンス、監査、報道リスク
- 群:同士的結合、戦略的シナジーグループ5000社。30年ならシングルブランドがいい。300年栄えるためには複数ブランドが必要。(マイクロソフトでさえ成長が衰えている)
(「孫氏」計編(第一)の「将」に関する説明より)
将の心構え
- 智:思考力、グローバル交渉力、プレゼン力、テクノロジー、フィナンス、分析力を持つ必要がある。自分でもできるが、専門の人間を使いこなすことで、自分は全方位を担当する。
- 信:信義、信念、信用を持つ必要がある。これがないと同士的結合が組めない。
- 仁: 仁愛、相手を思いやる気持ちが必要。
- 勇:勇気、大きな敵と闘う勇気。撤退の勇気(攻める時の10倍の勇気が必要。これがないと企業、国を滅ぼす)。退却する勇気があるから、退却する時の猛烈な批判に耐える勇気があるから、攻めることができる。退却はトップが泥を被る勇気を持つ。
- 厳:誠の愛のために、時として鬼なる必要がある。いい人で終わるな。
(「孫氏」軍争編(第七)より。最後の「海」を除く)
戦術:戦いのやり方
- 風:迅速に進む。
- 林:静かに。 水面下で交渉する等
- 火:燃えるように攻撃する
- 山:山のように構える
- 海:海のように全てを飲み込んだ平和な状態に戻して始めて、戦いが完結する。
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