比較優位
「We need your calculation!」
夜中、家で勉強していると突然、クラスメイトからメッセージが届いた。
SIPAの授業では(恐らく殆どの公共政策大学院とMBAでは同じだと思うが)殆どの宿題をチームを組んで行わなくてはならない。
統計や経済学の計算問題ですら、チームで解いて提出する。チームを組むと、各々の付加価値の出し方や足の引っぱり方をしてくる。
自分も英語力で圧倒的なハンデがある中で、どこに得意分野があって、どこが苦手なのかを考えてきたが、概ね留学前に予想していたのと同じ分野に優位や劣位があるように思う。以下、他人からかけれた言葉に基づく、自己分析。
「We need your calculation」
・パートナーが解いていた範囲の計算問題で解き方が分からない問題があったらしく、夜中に突然メッセージが届いた。
・アジア人はもともと、計算力がある民族だと思われているような気がする。
・その中でも、経済学部出身でマクロ分析したり、エネルギーの需給分析したり、というバックグラウンドがあるので、なんとなく数字がある問題は自分の担当みたいな感じになって来ており、上記の言葉に繋がったものと思われる。
・これは大事にしたい能力。
「He may want to say that・・・」
・議論している最中に、自分が主張した内容が、誰にも理解されなかったのを感じ取ったシンガポール出身の友人が、フォローで言ってくれた一言。
・英語が通じない場合には2通りあり、①そもそも英文が成立していない場合、②発音が通じない場合、の2通り。
・自分が予想していたのは①だったが、結構②で通じない場合も多い。
・唇も舌も活発に動かす英語とは違い、日本語は舌も唇も動かさない言語。加えて、元々あまり滑舌が良くないことが加わり、自分が急いで話すと、日本語の舌や唇の使い方で、滑舌の悪い英語になるため、極めて聞き取りにくいらしい。
・ということで、議論するときは、ゆっくり、口を動かすことを意識して話すようにしている。
(自分が思わず言った台詞)「Let's decide how to devide the work」
・締め切りまで後、数時間に迫っているのに全く、宿題が終わっていないシーンで言った一言。
・後数時間なので、どう考えても分担してやらないと終わらないのに、なぜかみんなで同じ問題を解こうとしており、思わず強い口調で言ってしまった。
・これに限らず、話を聞く限り、何となく「全体を見ながら調整しようとする意思」は日本人に強い気がする。ただし、調整しきる能力があるかは自分に限っていえば微妙。
・この時も、最後まで全員で全ての問題を解く方針でいき、良くわかんないまま提出した。
劣位のある分野でのダメージを最小限にしつつ、得意な分野で勝負できる姿勢を貫くためにも、さらに自己分析を続けたい。